1980年 5月13日  八王子市民会館
No 1   みえこさんより  (7/11掲載)

初めてのコンサート、はじめての生の千春。興奮状態の中、始る
会場の一番後ろの席。小さい千春がギター1本で登場。

♪ 恋 ♪

ありがと…元気?おまえら元気いいなぁ〜 。 はじめまして、松山でございます。
はじめて、八王子にやってきたわけですけど、コンサートやるなら、八王子でやりた
いなと思っていました。(笑い)
立って見てる人もいたりなんかして…ありがと。上の人も元気よく聞いてもらいたい
なと…
一番前の席は、近いな…頼むから、失神しないでくれな。コンサート終わって帰る
時、湿疹・かぶれが、できてたりなんかして…(笑い)
今日も最後までがんばって唄いますんで、「よろしく哀愁!」

♪  おいで僕のそばに  ♪

1,2曲唄って、思いました。八王子の人たちはなんて手拍子が上手いんだろう。
チケット買ってから、みんな集まって練習したんじゃないかって…(笑い)
あがってたりして、思ってることの半分も言えないんじゃないかって…(笑い)
今日は、古い唄から、新しい唄まで、聞いて貰いたいなって思ってます。
古いといっても、自分の唄で、別に村田英夫さんの唄を唄ったりはしないんで…(笑
い)
懐かしい唄を聞いてください。

♪ 初恋  ♪

コンサートに出てから、丸3年がたちました。そのころから、唄ってた曲です。
これを唄ってた頃は自分でも、つくづく若かったな…(笑い)
最近おもうのは、肌のつやが…昔はぴちぴち…お尻のラインも…(笑い)
しまいには、頭のこともねぇ…悪いお兄様が2人できまして、まさし、しんじ…
2番目のお兄様は、あえいでますね。(笑い)。一番上のお兄様はもう悟ってますね。
(笑い)
髪の毛はね、遺伝もあるしね…親戚中集まるとね、みんな、あれ…だもんねぇ…
このままいったら、はげるかも知れない…
だから、今のうちにこんな曲唄っておこうかと…古いっていったて、まだ、俺、
4年目だからな…

♪  銀の雨  ♪   「いつ〜の、ま〜にか、降り出した雨…窓の外は銀の雨がふ
る〜〜」
…と1フレを唄ってから、始った…

ありがっと・・去年の12月31日から、唄ってなくて、今年の3月から、コンサー
トツアーをはじめて、なんのことはない。俺一人、ギター1本でも、ツアーとかいっ
て。
その後に浪漫という、LPがでて、今回は、浪漫という曲はないけど、いいタイトル

曲がなかった。{ひとりじめ}じゃ〜な〜。  伊東ゆかりさんが唄ってくれてるけ
ど、
{もう一度}もな…それに{もうやめさ}もだろ…(笑い)
「風の詩 唄って!」…おまえな…ファンタのまわしものか!(笑い)CM見ちゃた?

♪  風の詩  ♪   1フレーズ。

伊東ゆかりさんが唄ってくれてるけど、同じ歌でも、違うな…都会っぽいな…
「千春のほうがいいよ〜〜〜」  そうか…そう言ってくれるとうれし!(笑い)
機会があったら、聞き比べてみてください。

♪  もう一度  ♪

たいした、あれだべ、いろっぽかったべ?
「サングラスとって〜〜」おまえ、サングラスしてたから、ここまでやってこれた
べ…
結構このごろ、音を気にするようになって…(笑い)

♪  や〜〜る〜〜と、おもえば〜〜  ♪ばかかおまえ、俺は何しに来たんだ?(笑い)
俺は、ジュークボックスじゃないぞ。何を唄ってほしいんだ?
足寄町民歌?  これ、リクエストされるのも困ったもんだな。
カトレアのマスターも今日来てくれているからな…よし、やるか!
足寄町はまだ桜は咲いておりません。やっと、函館にきたくらい。足寄は今月半ばか

来月どたまで…なんせ、2週間前吹雪だったんで…
じゃ、足寄町民歌行ってみたいと思います。
初めてのかたも多いと思いますので、さびの部分をみんなで練習してみたいと思いま
す。
「おどって〜〜〜」ばか、この〜〜。俺は舞踊で来たんじゃないのっていうの。
じゃ、さびの部分を俺がまずうたいますんで、静かに聞いてください。
―――ここで、練習―――
唄う前の注意事項を…唄う前に、ハンカチを…(笑い)ほんと足寄町民歌はいい歌なん
で、
唄ってる最中思わず、涙が…(笑い)また、季節なので、鼻水なども出たりして…(笑
い)
{開拓の清き歴史を…}(と唄いだし、「それ!」…のかけ声に)若い女が花見じゃ
ないんだから…(大笑い)

♪  足寄町民歌  ♪  1フレーズ

うまいな〜〜。八王子ひまわり合唱団か?(笑い)ほんとにあったりしてな…(笑い)
「サンブラスとって〜〜」「人生劇場うたって〜〜」   ばか、この〜〜!おれは、
うたうジュークボックスじゃないんだっていうの!

♪  ひとりじめ  ♪

幕があいてから、ずっと、恋愛の歌を歌ってきたわけですけど、足寄町民歌を除いて

恋愛は大事だなっと…
俺も、いろんな女と付き合ってきたけど…

♪  春の足音  ♪

2部開始…   サングラスをとって登場。

♪  MY  自転車  ♪

「かっこいいよ〜〜」サングラスをしてる時は結構強気です。とると弱気になって…
「かわいいよ〜〜」かわいいって、どういう意味よ。もう、おれ、24だよ、24!
リボンの社長と、外崎君ステージへ。   俺が運転手でね。外崎君コンサート行く
よって、迎えに行ってたりなんかして…やっと免許とったんで、今年の夏はいろいろ
キャンプにでも行ってみたいなと思っています。

♪  僕の好きな風景  ♪

よく、女学生の子から、校章をもらったりなんかして、色んな人からもらったりす
る。
そうすると、我が足寄高校のバッチはなんて田舎くさいのかと思ったりして…
名門足寄高校出身で、学校祭なんかあったりして、俺の同級生なんかに唄って来いな
んていわれて、出ていって唄ったりしてね。
同級生にばかみたいなのばっか、いたりして…「ゆきひろげんき?」  ただいま
ご紹介にありました、鈴木ゆきひろ…足寄開拓農協で、牛の種付けに懸命で。
あべすねおっていうのもいまして…昔は、おとすけというまちで自動車の整備を
やってましたが、足寄に帰ってきて若き畑作青年をしています。
当時、ブラスバンドをやっていて、学校際で、演奏会をやるってことで、ゆきひろと
応援にいきました。そして、幕があがり、音が鳴り始めて、はりきって応援してまし

そのうち、ゆきひろと{すねお、どこにいるんだ?}といいつつ、応援してたら、
もう終わる頃になって、それでも、ずっと応援してたんですけど、最後にでてきて
シンバルを{ばしゃ〜〜〜ん}…これが、2年の時。そして、次の年、また学校際の
時期がきて、{ちはる…去年はごめんねぇ〜。今年は楽器をもらっちゃって…}
{まかせろ!応援しにいくから。}  幕が上がるまえから、叫んでいたら、
今度は幕が上がったら真正面にいたんだよ。だけど、トライアングルを{ち〜〜ん}
だよ。(笑い)
一番よかったですよね。この時代が…いま、高校生の人達、いっぱい想い出作って
もらいたいと思います。

♪  良生ちゃんとポプラ並木  ♪

♪  卒業  ♪    「あおい海、あおい空…バージョン」

卒業してから、北見というところにいまして、車の免許がほしくて、北見でいろんな
バイトやって、バーテンもやったし、沙羅洗いもやったし、

(フォーク音楽祭の予選のとき)
竹田さんに、歌詞カードみて唄うなっていわれて、それで、リハーサルのとき
見ないで唄ったんだ。そしたら、間違えて、2番と3番入れ違って唄っちゃって。
それじゃ、意味が通らないんじゃないか?…おおせのとおりです。それで、歌詞カー

みて、唄いなさいってことで、落ちるかと思ったら、通って、北海道大会にまで、
いったんですけど、
そこで、なんで落とされたかって、態度が悪いって、「かお〜〜〜?」(笑い)
それで、竹田さんに「唄いたいか?」って、「唄いたいです。」って、言って、
それで、ラジオに出させてもらって、ここまできて…途中で竹田さん亡くなっちゃっ

それでも、ここまできて、俺…唄っていたいです。

♪ この道より道廻り道  ♪

そういうわけで、こうやって唄ってるわけですけど、この春にNEWSという
レコード会社を作ったんですけど。   これから先、果たして自分になにが出来るの
かと考えたら、これしかないとおもって、俺なりに出した結論だったりなんかするん
だけど、いまだからこそ出来るってことが誰にでもあるんじゃないかと思う。みんな
にだってきっといまだから出来ること、今やっておかなきゃあとになって出来なくな
ることがあるんじゃないかと思います。俺はなんとか見つけることが出来たんじゃな
いかと
思っています。

♪  今日限り  ♪

今のうちにみんなには、出来れば、この世の中を上手く生きていこうとか、上手に
渡っていこうとかそんなことかんがえるより、果たして何がいいのか、何が悪いの
か、そんなものをしっかり、覚えてもらいたいと思います。この目でしっかり見ても
らいたいと思います。この目にしっかり、焼きつけてもらいたいと思います。
汚いものをよけて通っていたら、人間小さくなるんじゃないかと思います。人間は
もっと大きな生き物だと思います。誰だって、夢をみようとおもったら、とてつもな
く大きな夢を見ることが出来るし、どれだけ可能性があると聞かれたら、限りない可
能性があるって答えれるわけで。そうやって、考えたら、なんて、俺達っていうのは
大きな生き物なのかと、どうして、そんな大きな生き物が小さな汚いものをよけて通
らなければならないのかと…だから、みんなには、もっともっと大きな人間になって
もらいたい。堂々と歩いてもらいたい。
俺は24年間、たかが24年ですけど、まだまだ、がきだと思っています。
でも、そんな俺にとって、この24年間何をしてきたのかをためされるときが来たの
だと思います。

誰にも、どんな物にも負けたくないです。みんなも、自分の道を歩くなら、どんな物
にも負けないくらいの気持ちで歩いていってもらいたいと思います。

♪  空―翼を広げて  ♪

アンコール

♪  夢の中  ♪
(間奏で)
今日は、最後まで本当にありがとうございます。今度来る時は、もっと歌上手くなっ
て、顔も良くなって… 。  上の人もありがとう、下の人もありがとう。立って聞い
てくれた人ありがとう。外は、もう暗いんで、気をつけて帰ってください。特に男、
気をつけて。変な女にひっかからないように、奇麗な体で、お婿さんに行ってくださ
い。
 
 

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