2001年12月3日  東京国際フォーラムホールA
No 1   もるるんより  
 

2001.12.3 「俺の人生2001」東京国際フォーラムホールA
 
東京の初日です。本当は翌日も行きたかったのですが(チケットは取った!)、仕事と家の都合でだめになってしまい、涙。3日、気合入れて、コンサート会場に来ました。
今回は千春がデビューした年に生まれた、会社の後輩を連れてきました。彼女は千春のことは前から気になっていたそうですが、なかなか、自分からはコンサートに行くまでではなく、初千春となります。彼女の感想も気になるコンサートです。
席は1階の半分より少し後ろの、一番左端。やはり、ハコがでかいだけあって、千春が遠いです!!
 
6時42分スタート。相変わらず男性の声援が。スクリーンの映像からスタート。

1曲目「夢」

続けて、サックスのソロ(これがすばらしかった)から

2曲目「季節の中で」

まずはあいさつを。春のツアーの話をし、「春は東京なかったんだよな。埼玉と横浜か」「ギター1本でやりましてね、腱鞘炎になってしまいました。そしたら、元がさ「普段弾いてないからですよ」とかいいやがってねえ」
「今年25周年でね、その最後の東京のコンサートです。お前らも気合を入れて聴いてほしい」
「北海道は寒くてな。今日飛んできたんだけど、北海道は雪だぞ」
「最後までよろしくお願いします」と言って、
 
3曲目「時のいたずら」うーん、なつかしい!

4曲目「初恋」
 
髪の毛の話をしてから、メンバー紹介。
「このメンバー、男子7人で全国コンサートまわってます」
そしてコンサートで行ったところの話しを。伊勢の赤福は地獄のお菓子とか、四国では600人くらいの会館でコンサートしたとか、話してくれました。
 
「俺さ、札幌帰れば、女房と子供一人ずついるんだけどさ、最近、娘が元気ないんだよ」「娘は高1なんだけど、男と別れたらしいよ」「この間さ、娘が俺に聞くんだよ「お父さん、熱しやすく冷めっぽい?」ねえ、まあ、そうだよなあ(笑い)。そしたらな「月菜、お父さんに似たんだ」「毎日の生活見てたらわかるもん」だって」「それでね、そのとき女房いなかったんだけどね「お母さんてすごいよね。
そんなお父さん我慢できるんだから」(笑い)」
「うちの子供なんてさ、お父さんが髪の毛あるのを知らないんだぞ」「あのころ写真とかとっておけばよかったなあ」ここからまた、髪の毛の話。そしてメンバーの話へ。
「この中で一番若いのは誰だ?」「宇山か、25歳。次は石村が29歳?」宇山さんは伊豆大島出身、石村さんは大阪で生まれてベルギーに9年間行ってたとのこと。「宇山は25年間、伊豆大島です。でも、大島、品川ナンバーだもんなあ」とのことでした。加藤さんは今日は奥さんと子供が来ているとのこと。
 
何だか、今日も飛ばしてます。まあ、よくしゃべるしゃべる。テンション高すぎです。
 
「俺、恋愛の歌が多い。ねえ、1曲1人ってことじゃないですから。4曲も5曲も出来る子もいれば、1曲も出来ない子もいます」「恋愛の曲には1曲ずつ、副題がつくからねえ。のりことか、のぶことか(笑い)」
「それじゃ、取っておきの恋愛の曲を歌わさせていただきます」
 
5曲目「愛は物語」
 
「松山千春らしいメロディラインだよな」といって、再度「愛は物語」をアカペラで歌いだし、ワンフレーズ。うーん、聞きほれてしまいました。いい曲ですよね。会場も拍手。
「詩といい、メロディといい、実に松山千春らしいです」
 
「昭和52年にデビューしました。年上のミュージシャンが多かったけど、最初に「小田!」と呼んでしまったんでね、もうそれからずっと「小田」です」「俺が高校の時に、中島みゆきがデビューしたんだよ。十勝のFM局に出てね。俺は高校生だよ。そのときに、みゆきはもうデビューしてるんだからなあ」

♪ららばい〜♪と少し「アザミ嬢のララバイ」を。
 
「そういえば、四国のその小さいところなんてさ、藤あやことかしか来てないんだよ。だから、たつのエレキがなっただけで、みんなびっくりしてよ」「そしたら、たつ、アンコールで前に出てきたもんな(笑い)、こいつ普段気が小さいけど、人を見下したときは強いんです(爆笑)アコースティックで「恋」やったときは、たつ、ボロボロだったもんなあ」「俺、宇山やっぱり、お前が好き!Em!」といって、
 
6曲目「もう一度」宇山君のギターで
 
「みんな、いい恋愛してるか?」「男は目で恋をする。女は耳で恋をする。男にとってはね、やっぱり女は見栄えだよねえ、女はムードだよな。」「よくさ、「そのままのお前でいい」って男がよく使う言葉だよな」「男はうそついてないんだよ。嘘はついてない!そのままなら、、、5年たち、10年たち誰が変えろと言った?(爆笑)」

「男と女が見つめあっているのは、愛情じゃない。同じ方向を見て歩ければ、それでいいんじゃないか。うちなんか、女房にしばらく会ってないけど(爆笑)」
「どうか、生きるに値する恋愛をしてください」
 
7曲目「純」

鳥肌がたちました。すばらしい。声ものびていて、ホンと、すごかったです。一緒に行った後輩も感動してました。
一度ここで幕が閉じ、千春は退場。
 
スクリーンには、プロモビデオの撮影時の映像が。マクドナルドで見たやつね〜
そして、再びまくが開き、後半戦です。
 
8曲目「ガリレオ」
 
「こっから、フォークシンガーらしいね。コンサートに」と話し、
「北海道はね、高速はほしいよ。道路公団を民営化していいんだろうか?高速はさ、管理・維持費を考えると、ただにはならないんだよ。民営化したら、もっと高くなるよ」「俺は小泉さん好きよ。構造改革も賛成だよ」「でも、金がないから、国民からお金を取るっていうのは、いけない!医療費の問題だってそうだ」「地方は採算が合わないから高速を作らないっているのは、政治ではない。すべて公平に、幸せに生活してもらうようにするのが、政治力だよ(拍手)」「足寄から札幌まで、一般道で信号がないといっても、5時間かかる。それが高速ができれば、2時間半ですむんだよ」
「構造改革という言葉にみんなだまされている。みんなもっと真剣に考えてほしい」
「9/11にテロがあったよな。アメリカが報復攻撃しても仕方ないなと思った方?」とアンケート。「俺も最初は仕方ないと思った。日本も後方支援で行く。行くのは若い自衛隊員だよ。」「法律が通ったのは、俺たち一人一人の責任だぞ。」「新聞とか見ると、自衛隊派兵と書いてある。いつ日本は軍隊を認めたんだ?」「いいか、よく考えてみろ。今、少子化とかいわれているけど、自衛隊派遣しようとしたときに、隊員が足りない。じゃあ徴兵制にしようとか、なるかもしれないんだぞ。俺たちが法律を通したばっかりに。」「誰かが止めなきゃ。どこかで止めなきゃ」「これからの日本がどうなるかは、俺たち一人一人の気持ちにかかっている」
「小泉さんも田中真紀子さんも諮問委員会とかあるけどさ、民間の人とかいって、どうして農家の人とか漁師の人とかいないのよ。大学教授とかそんな人ばかりじゃないか。」
「私ですね、牛肉大使をやってましたね(拍手)。今の牛肉が一番安全です!その前はわからん!」「牛肉食わないとか言ってますが、もう食っちゃったんですから。ねえ」「今は検査体制が整ったから、安全です」
「これだって、農林大臣が出てきて、すみません。。って頭下げりゃいいんだよ。」「大人なんだから、まずすいませんだよ」
「いいものはいい、悪いものは悪い、きちんと言っていかないと、次の世代に伝えていかないと。。」「自衛隊は外に出ちゃいけないんだよ。」「これからの日本、みんなの考えひとつだと思いますので、ぜひしっかり考えてください。自分は歌でがんばります(拍手)」
 
9曲目「La La La」フルートがとても素敵でした。
 
「一般の人が見ている構造改革は、特殊法人や、役人の天下りを改革していくことだ。これはすぐできる」
「テロはさ、すでに成功しているんだよ。アフガニスタンで麻薬の7割から8割を生産している。先進国はヘロインでヘロヘロなんだよ。麻薬がタリバンの資金源だった。いしだ壱成やカルーセル麻紀がタリバンを支えていたんだよ」
「何をもって貧しい国というんだろう。奪われる屈辱感はみんなわかるよな。けど、奪われる屈辱感より、与えられる屈辱感の方が大きいんだよ。お前ら貧しいな。空から食料落とすから拾って食え!これは屈辱だよな」
「何をもって豊かというんだ?イスラム教だから貧しいのか?イスラムの人は貧しくても充実した毎日を送ってるのかもしれない。先進国が貧しいと言って、何をもって貧しいというのか」「今の日本を見せて豊かですねといってもらえるのか?」「小中学生が携帯もってなあ、金さえ出せばなんでもできる」「なんて貧しい国なんですか?これで楽しいんですか?と逆に言われるかもしれない」
「豊かか貧しいか、人様に決めてもらうものではないんだよ。人様と比べるものでもない。自分自身で決めるものだと思います」
 
10曲目「です。」
 
「この曲は「です。」って曲なんだけど、この曲で一番歌いたかったのがね、♪一度の人生を語るには短い♪ってとこなんだ」「我々の人生というのは、あっという間なんだ。それでも語りつくせないくらい、語るには短いんだ。そう考えると人生ってかわいいなあ」
「太陽のお年はいくつか知ってるか?46億才から56億才だって。それで、このあとまだ50億年は輝き続けるんだって」「宇宙で一番速いのが光の速さです。光が地球から月まで到達するのに、1.3秒かかります。光の速さは秒速、30万Km。その速さで地球から太陽までで、8分19秒かかります。」「太陽系知ってるか?水金地火木土天海冥(笑い)。みんな習ったろ?」「地球から土星まで、光が到達するのが79分後です。」「太陽系を出て、一番近くにある星がケンタウルス座のアルファ星なんだけど、そこまで、4.4年かかります。4.4光年だよ」「4.4光年をスペースシャトルで行くのに、15万年かかる」
千春の博識に会場はしーんと静まり返って聞いています。

「空に出てる星って、どのくらいはなれてるんだろう。北斗七星知ってるだろ。あれで、前の方の星で50光年、後ろの方の星で170光年です。北極星は430光年。」「だから、北極星が光ったら、それは430万年前の光をみているんだ。」「星はきれいというけど、それは何万年、何百万年前の光なんだ、そう考えるとすごいよな」
「宇宙は小さなゆれから始まったといわれてます。銀河系だけでも、2000億個の星がある」「宇宙のはしまで行けるだろうか?宇宙の端は、光の速さで今も膨張しているんだと。そう考えたらすごいよな」「我々が何百万年前の力を感じているんだよなあ」「最終的に宇宙がこのまま膨張を続けるのか、また最後には小さなゆれになるのかはわからない」
「そう考えると、人間てかわいいよな。どうでもいいようなことで悩んだり、小さなことでくよくよしたり。1分1秒でも,無駄にすごしてほしくないよなあ。そんな中で悔やんだり、泣いたり、人間ていとしいなあ。」「自由に生きてほしいなあ。思いのままに生きてほしいな。1分1秒大切にしてください」
 
11曲目「宇宙のはるか」
うしろの星空のライトがすごく素敵。木更津のときより、ライトのオブジェが増えました!このコーラスにはホンと参ってしまいます。
よかったです。
 
歌い終わり、千春はマイクを置き、スキップで退場していきました。20:31
 
アンコールの拍手が起こり、みんなで千春を待ちます。
そして

12曲目「真冬の青空」

会場は控えめな盛り上がりかな。私は地の利(一番端だったので、通路側に出れば人に迷惑をかけない)を生かして立って千春をお迎えです。

13曲目「愛は・・・」

いいです。いいです。この曲大好きです。私個人的にすごい盛り上がりです!
あいさつのあと、ラジオの話しなどを交え、14曲目「君を忘れない」をアカペラで1コーラス(途中とばし)高音がきれいで聞きほれました。

「今日はゆっくりいこうか」で夏目さんたちと打ち合わせして

15曲目「これ以上」

なつかしいです。ギター1本での弾き語りを思い出します。しっとりと聞かせてくれました。
静かに行くとのことで、会場も座って千春を見つめるといった感じ。
 
会場に札幌の友達が来てくれてることから、その友達の特養老人ホームの話に。ホームに行って、歌を歌った話から、♪北の漁場を1フレーズ。
「アフガニスタンはこのあと、ここまで成長できないだろう。日本が戦後、ここまで成長できたのは、今のお年寄りががんばったからだ。年よりは国の宝、家族の邪魔者だけど(笑い)」「釧路の老人ホームに行ったときだったかなあ、そこのお年寄りに、「何がほしいですか?」と聞いたら「何もいらない。こんな立派な建物でなくてもいいから、家族と一緒にいたい」」「年をとりたくて取ってきたわけじゃない。年を取ったということは財産だ」「若い連中には未来がある。でも、これは財産ではない。過去は財産になるんだ」「財産を次の世代に活かせるようがんばってほしいな」
「人生の成功者としてくたばりたいな。人生の成功者は自分の出来ることを、一生懸命やってきた人間。敗者は、自分のできそうもないことを一生懸命やってきた人間だ。」

「お前ら与謝野晶子って知ってるか?」と与謝野晶子の話を。「弟が徴兵されたときに、詠んだ歌が有名だけど、これの3番の詩が問題で(千春、紹介する。よく覚えてますよね〜)天皇陛下は自分からは行かれない。人を殺せとは言っていないというような意味で、これが右翼から非国民だと非難されます。これを守ったのが与謝野鉄幹です」「与謝野鉄幹の詩はね、」といって、歌いだす。
 
16曲目「人を恋うる歌」

手拍子が起こるんだけど、これが実にそろってなく、私もどこに合わせればいいかわからず、結局手拍子しませんでした。メンバーがみんな笑ってました。
 
「実にバラバラな手拍子だったな(笑い)」
「できれば、みんなの人生でも、1回でも幸せを感じれるように、がんばってください」「機会があったら、またぜひ来てください」
ここで、終わるのかなあと思ったら、今日の千春のしゃべりはとまらない。
次から次へと話題が変わって、まあ機関銃のごとく、しゃべるしゃべる。このハイテンションは何???
「俺がデビューしてから、毎年コンサートに来てくれてるって方いますか?」アンケート開始!
けっこうな拍手。「ということは、40歳以上だな(笑い)」「じゃあ、今日が初めてという人?」そこそこの拍手。「こういうのを世間知らず!というの(笑い)」
 
客席を見て「うちの親戚も来てるじゃないですか。たけちゃんねえ」と話し出してから、突然「おやじの7回忌をこの前したんですけどね。葬式の時からおかしかったなあ」とまた脱線。「葬式のときのお坊さんが俺の後輩だったんだよ」と後輩のお坊さんが、お葬式のときに「旅立ち」を歌いだした話や、そのあと、焼き場で、葬式を仕切ってた、やはり後輩の人が、はしと骨壷を忘れてきた話、そして7回忌では、その後輩のお坊さんが寄付金を募る話をしたことなどを、話し、会場は大爆笑の連続でした。私も涙が出るくらい笑いました。
 
そして、ようやく

17曲目「クリスマス」

この曲聴きたかったから、うれしかった。この季節にはほんとぴったりの曲ですね。
一度幕が下りました。
 
会場はアンコールの拍手。これがとってもそろって、いい感じです。千春をみんなで一体となって待つ感じです。そして、
 
18曲目「大空と大地の中で」

幕が上がると、雪が舞い、千春は熱唱。雪と曲とがマッチしてとても素敵な光景でした。
千春は歌い終わり、「どう〜も!」といって、控えめにマイクを投げ、ステージを去りました。
コンサート終了。21:15
 
とても楽しいコンサートでした。千春のしゃべりには驚きましたけど。一体どうしちゃったの?と言うくらい、ひたすら、しゃべるしゃべる!アンコールに入ってからもさらに絶好調。でも楽しかったです。
感動!というコンサートではないけど、終わってから、うれしくなるような楽しくなるような気持ちになった、あったかいコンサートでした。
 
今回はアンコールで千春自身が「今日はゆっくり行こうか」と言ってくれたおかげで、私自身の心構えができ、のんびりゆったりとアンコールを楽しむことができました。いつもは、盛り上がりに欠けるとちょっと気分が悪かったりしてたんですが(ファンの勝手ではありますが)。とてもいいコンサートだったと思います。
 
さて、私の同行者の初千春!の後輩。(千春に言わせると、世間知らず?)すごく楽しんだようです。彼女の大好きな「です。」を歌ってくれたので、それもうれしかったようでした。でも、年齢層を見て、カルチャーショックを受けたみたいです。それと、彼女が普段行っている、DA PUMPとか、ミスチルはMCが少ないので、1曲ごとに話しが入るコンサートは新鮮で驚きだったようです。
でも、喜んでくれて本とよかったです〜
最後に後輩は、こんなことで驚いてました。インターバルでトイレにたつ人が多いこと。「何なんですか?みんなトイレですか?こんなの初めてみました〜!やっぱり、年齢が年齢だからトイレが近い人が多いんですかねえ?」いつもの光景であるし、何も疑問を持たなかったのですが、確かにいわれると、他のコンサートではない光景かもしれないですね。感想が新鮮でした!