2002年10月 5日  大宮ソニックシティ
No 1   もるるんより  

2002.10.5 「存在」大宮ソニックシティ

今回も残念ながらテンション低いままのコンサート。正直言って、私は千春ファン失格ではないかと思いながら迎えました。こんなにコンサートまで千春のことを考えなかったのも初めてかもしれない。ただ、今回はどこの会場もチケット取れないという話が出ているので、貴重なチケットです。席は2階の12列。席が悪いことも気持ちが盛り上がらない原因かもしれません。

18:37に本ベル。結構早いかもしれない・・・

幕があくと、ステージ中央の赤い椅子がひときわ目をひく。そこにスポットライトがあたり、今回の演出はなかなかだなあと思っていると千春が登場。声援(とくに男性)がホールいっぱいに響く。
「いつきいても男の声援はきたないね」と笑わせて

1曲目「僕なら」
弾き語りでのスタート。メンバー席との間にはスクリーンがおりたまま。そこへの照明がすごくきれい。「僕なら」は最近の中ではすごく好きな曲なのでうれしかった。声がすごく出てる。調子よさそう。
白の上下の上に、デニムっぽいジャケット。ただし、2階の後ろの方からなので、そう見えただけです。

歌い終わって、遅れてきた人に挨拶。「今日はね、ギターの弾き語りから登場で」会場大拍手。「拍手されたら芸がのびない」とのこと。埼玉でのコンサートは何回もという話をして、
「5,6年前かな。声でなくてね、ここソニックで歌ったことあったなあ。あんときのお客さんには本当に感謝するよな」(会場拍手)「楽屋でさ、声でなくて、中止するか、延期するか考えたけど、集まってくれてる人のこと考えるとなあ。やるべ!とやらさせていただきました」「26年のコンサート人生の中で、大宮は強く心に残っていたりして」
「大宮は2年ぶりだよな。法事みたいな格好ですまんな。とくに2階席悪いなあ。2階のうしろからみると、あかりが動いてるようにしか見えんもんな」(爆笑)

2曲目「あたい」弾き語りは続きます。後ろのスクリーンにはハートの模様?

「今日はこの曲歌いやすかったねえ(爆笑)。3列目くらいまでははっきり見える!みんなさ「私ではない」と思ってるだろ。その図々しさがすごいよな。あなたは手拍子してる暇ないよ。って思いながら歌ってたんだから」
「春のコンサート終わってからね、ゴルフとかして、北海道にいて」「小樽カントリークラブのクラブチャンピオン決める試合があって。予選があるんだよ。百何十人ってなかからまず16名になる。もちろん私は16名にねえ。」「そのあと、トーナメントなんだ。ゴルフを1対1でやるんだよ。1回戦勝って(拍手)、2回戦も勝って(拍手)、準決勝は去年のチャンピオンに勝って(大拍手)、決勝でわけのわからんおやじに負けてよ(笑い)」
「油断はいかんな。言い訳するわけじゃないんだけどさ、俺背中痛めてたんだよ。肩甲骨のあたり。病院通ったもん」「うえと先生にみてもらったら、「千春、首からきてるな。むちうちと同じ症状だよ」看護婦さんが「レントゲンとりましょうか?」っていってるのに、「とらなくてもわかる。むちうちだ」ってねえ」「一応撮ったんだけど、「首だな」って。俺が「直りますか?」って聞いたらさ「直らない」だって(笑い)」「先生も足悪くてさ、なかなか直らないらしい。「自分の体直せないんだから、お前の体直せるわけない」(爆笑)説得力あるよな」
「でさ、部屋でおとなしくTVとか見てたわけだよ。TVもつまらんな。いてもいなくてもいいようなタレントが出てきて、わけのわからん賞金とかもらって」「俺、頭くるのが、歌詞みないで歌って200万とかいうやつ」「こっちは、自分の曲だって歌詞カードみなきゃ歌えないって言うのに」(大爆笑)

「まあ、今日は自分の家に来たような気持ちで(笑い)。ヒット曲なくても、なぜこの人はコンサートやってられるんだろう、そういうところしっかり聞いていってほしい」

といって、ギターを弾き出し、3曲目かと思った瞬間、

「それとな」と話し出し、会場爆笑
「ギター2本用意してあるけど、弾くのはこっちだけだから(笑い)。これは観賞用だから」

3曲目「君じゃない」
弾き語りで歌いだしたときに、メンバーが登場。途中から一緒に演奏をはじめ、1コーラス後にスクリーンがあがって、フルメンバーでの演奏に。夏目さん、サングラスかけてるように見えたけど・・
しかし、このコーラス夏目さんつけてましたが、キー高くないですか?でも、千春との息があっていて、きれいでした。

4曲目「足寄より」なつかしい。
2階席だと、キーボードの加藤さんや夏目さんの手の動きがすごくよく見えて、新鮮だったです。

「懐かしい歌を歌うとね、(毛が)ぼっと生えてくるような気がする(笑い)」「あのころはうっとうしいくらいあったからなあ」
「芸能人が懐かしい話をしたらおしまいよ。芸能人、スポーツ選手に過去の話はだめ。戻れるものだったら、もどりたい」
「北海道は今いい季節よ。くいものもうまい、シャケも上がってくる。イモもある」
と急に、「今頃来てどうしたの?遅かったね」と遅れてきた人に
「これから紅葉でね、大雪はもう紅葉は終わったけど」と話し出したときに、最前列の方が何か話したようでそれに反応して「2人でコンサートやってるわけじゃないし」といって会場大爆笑
「紅葉もふもとまで来て、空が真っ青。ハラハラと初雪がふって。最高だよなあ。すばらしい季節よ」

5曲目「僕の好きな風景」千春のMCとあわせて、Big Summer Scene'82を思い出してしまった。アレンジもその当時とは変わっていて新鮮。最後の歌い方が当時と違ったので、私はてっきり千春が間違えたかと思ったんだけど、これでいいんですよね〜?

「今日さ、久しぶりに弟が顔出して。弟は今東京にいます。俺と全然違うからね。運動神経ゼロ。」「高校にさ、俺が卒業した年に入学してきて、先生たちが「千春、お前の弟はどのクラブに入るんだ?野球か?バスケットか?」って聞くんだよ。だから「ブラスバンドじゃないですか?」「そんなことはないだろう」なんていってたんだけど」「1ヶ月くらいして「千春、お前のいうことがよくわかった。彼は前転ができないんだなあ」(爆笑)
「弟はクラシックが好きで、今クラシックのレコード会社で何かやってるらしいよ」(笑い)
「「お兄ちゃん、今年はいろんなことあったねえ」(笑い)「そうだなこれも経験だよ」って言いながらウルウルしてなあ」

「さて、ここで、みなさんも気になる鈴木宗男情報です」(笑い)
「みなさんと私の基本的な常識は違っているとは思いません」「ただ違うのは、みんなは宗男はやったと思ってる。俺はやってないと思ってる。ここだけです」「なぜか?といわれれば、好きだから!」「好きだから信じてあげたい。」「もし、やってたら、申し訳ありませんでした。私の人を見る目がありませんでした。毛がないと思ってたら、目もありませんでした」(爆笑)
「来月11月に初公判があります。マスコミや世論があれだけ騒いで、検察が面子をかけて調べて、起訴される事件はたいしたことない。自宅から何からすべてのところから書類を押収してねえ」「聞くところによると、検察の関係者が「鈴木先生は気の毒だった。マスコミや世論が騒いだばっかりに、小さな事件で起訴されて」と言ってるらしいよ」
「私もですね。国税局からもいじめられ、マスコミからも非難され、まあ、私の不徳のいたすところでして」「俺は所得隠しなんてしてない!俺が隠すような男にみえるか?俺は、隠してないよ。全部使っちゃったの」(大爆笑)「メンバーも知ってるよな?使っちゃったって」メンバーみんなうなづいてました。

「宗男さんは、保釈がきかないそうです。なぜかというと、全面否認してるから」「よく弁護士との話し合いでいくつもの容疑があるとき、1つ認めて保釈されるようにっていうようなことあるらしいけど、宗男さんは何が自信あるのか、認めないらしいよ。応援してるほうは自信ないのに(笑い)」「接見も禁止でね、俺とかFAX送ると、それを弁護士さんが見せるんだって」「宗男さんがそれを見てね「チイにいっておいてくれ。体気をつけてがんばって。自分はやましいことはないから最後まで戦うから」って言って。俺に迷惑かけてるんじゃないかって心配してるらしい」「迷惑かかりました!(爆笑)十分かかりました。ねえ」
「けど、お互い信念は曲げたくないなあ」
「小泉さんは3世です。政治家は世襲制じゃないっていうの」「這い上がってきた人間の足を引っ張るのは貧乏人なんだよ」「最後はみんなブランドに弱い」「そのくせ、我々の仲間が登っていくと足をひっぱる」
「信念や生活スタイルは曲げたくないし、」「自分の信念のもとに歩いてくれ、人に見せるために歩いているんじゃない。人の意見をきいて間違えても、人を恨めない。人の意見に左右されないでほしい」

「俺、高2の娘がいる。うちに女子高生がいるんだぞ(爆笑)。ツアー出る前に「ひげ伸ばした方がいいかな?」娘に聞いたんだよ。そしたら「どっちにしたいの?」ねえ、俺の娘だと思ったよ。まさしくそう。自分で答えは出てるんだよ。最後の念押しがほしかっただけなんだよな」「いい娘だと思ったよ。親はなくとも子は育つ。ねえ」
「まっすぐ、歩いていくのは難しい。けど、自分の決めた道、一生懸命まっすぐ歩かせていただきます」

6曲目「空を飛ぶ鳥のように野を駆ける風のように」
アレンジがすごく重厚な感じがしました。
千春は歌い終わるとマイクをおき、前半が終了しました。

恒例のスクリーン。今回は8/8のFCイベントのときのVTRが。私は知り合いが誰か映ってないかを真剣にチェックしてました。ただ、自分で悲しかったのが、このVTR見て「行きたかった〜。悔しい〜」と、全く思わなかったこと。「ふうん」と妙に冷静だったんですよね〜。私も変わったのかなあ
メンバー一人一人もしっかり紹介されてて、おもしろかったです。夏目さん最後にバック?服?がはさまってたのがおちゃめでした。

後半戦のスタート。幕があがってびっくり。14人のスタッフもステージ上に。おそろいのTシャツを着て、メンバーとともにコーラスを。
7曲目「存在」
なかなかいい感じ。いろいろ工夫してるじゃんという冷めた感想ももってしまったんですが・・・

「今回ね、スタッフみんながコーラスを担当してくれて。横須賀が初日だったんだけど、この曲本編の最後の曲だったんだ」「今日から2部の頭にね。何か、マイク持ってきたり、片付けたりがみっともないっていうことで、今日からね。まあ、今日の感触をみて、どこに持ってくるかねえ」(笑い)「じゃあ、2部の最後は何を歌うんだろう」(爆笑)・・本当です。何歌うんだろうって、私も思いました。
スタッフに向かって「このまま、各自の仕事を続けて〜」

「この衣装ね、王様と私って感じだろ?」パンツのデザインが非常に変わってておもしろいです。
「独裁国家はいかんな。拉致された方の気持ちを考えるとやりきれないな」「小泉さんがトップ会談に行っちゃいかん。あれは、外務省とキム書記の会談じゃないか。だって、北朝鮮の方々は会談の内容知らされてないんだぞ。小泉さん行くことなかったんだよ」「中曽根さんとか宮沢さんとか浜幸さんとかを会談にのぞませて、そのままおいてくる」(大爆笑)「そのくらいのこと、しなきゃ。最後のお国への奉公ですって」
「これで、テポドンが飛んでこないとか喜んでたら、拉致された方に失礼だぞ」「俺は攻撃的な人間だから、やるならやるぞ!」「いつから日本人は弱腰になっちゃったんだろう。向こうが武器を持っているから?」「日本国民として同じ国民が連れていかれたんだから、返せ!と言わないと。」
「世論はいいけど、この中で世論調査ってされた人いるの?」と会場にアンケート。パラパラと拍手が。「いるんだ〜。謝礼貰えるの?」と、千春は興味津々。
「俺のとこ、ききに来たことない。俺には余計なこと話すなって?」

「愛を歌って46年。恋愛の歌が一番多いかなあ。それじゃ恋愛の歌を」といって
8曲目「Kissをした」

9曲目「バラード」

歌い終わってメンバーに「今・・」って曲を指示。
「今日は体調もよくて、歌いたいなあって。予備曲としてとってあるんだけど」「さっき、「存在」っていう曲、次のシングルなんだけど、コアなファンしか買わないよなあ。でも、フォークシンガーとして出さなきゃいけない曲もある」「コロンビアもえらい。「売れない曲を作ってきたけどいいか?」って言ったら「千春さんは26年も歌を歌ってこられてるんですよ。いいじゃないですか?」と言ってくれてね。でも、これはレコード会社も売れないと思ってるってことだよなあ」(爆笑)

「これからも恋愛していくかもしれない」「聞いてくれる?今年の夏、娘高2なんだけど、情緒不安定でね。まあ、親が親だから学校でいろいろストレスあるみたいで」「夏に親子3人で、旅行に行った。洞爺湖とか。」「一応部屋2つとって、普通女房と娘が一緒と思うじゃないか。そしたら、女房が私1人で寝るからってねえ。俺は娘と同じ部屋だよ」「娘に「お母さんと喧嘩してるんか?」って言ったら「うちら、余されたね」だって。けど、これは普通の夫婦のあり方ではないわなあ」(笑い)
「娘といろいろ話したなあ。女房がさ、よく言ってるのが「月菜、早く大きくなってね。あなたが大人になったら母さん好きなことするんだから」ねえ、俺といるのは好きなことじゃないって言うのか?」(爆笑)
「娘にな、「あれと離婚して、お前より少し上のやつをもらったらどうする?」って聞いたら、娘は真剣に考え込んでしまってな「いいけど、お母さんとはよべない」お前らも気をつけろよ」
「昔、女に言われたセリフで「待てといわれれば待ちます。待つなといわれてもいつまでも待ちます」ってねえ。強烈だろ。ちなみに、今の女房ではない。たぶん、待ってるだろうよ」(爆笑)「普通待たんべ。そうやって、男心をもてあそぶのはいかんなあ」

10曲目「今・・」

「女子。かわいくなりなさいよ。年取っても。男は勇敢に」「男は男らしく、女は女らしく。最近、男が男らしくないから、女が男らしくなるんだ」
「マスコミもおかしい。いかにもメディアが自分たちは正義だって。正義のためなら、マイクをカメラを向けてもいいのか?」「NHKだっておかしい。NHKの取材で、お寺かなんかでここは普通なら入れませんが特別に許可をもらってって。どうしてカメラがあればいいのよ?寺も寺だよな」
「この間台風、きたべ。北海道も来たんだよ。台風中継。見たべ。「もう立ってられません」(振りつきで)」「じゃあ、そんなところに立つな。警報でてるべ。ばかじゃないか?それは報道ではない」
「密着レポートとかある。俺、頭来るんだ。密着するなら捕まえろよ。何考えてるんでしょうね」

「ポピュリズム。大衆迎合主義」「さいたま市になっていい暮らしになった?足寄町なんて、途中で高速も分断され、もういらないといわれ。抵抗勢力の人間が騒いでいるけどな」「その当時はどんな町にすんでいても、インターまで1時間でいかれる。そういう高速網を考えていたんだよ」「今財政難でだめといわれているけど、そこにはビジョンがあったんだよ」
「猪瀬!お前のグランドデザインは何ですか?金にならないならだめなのか?それは政治ではない。そしたら、東京・大阪・名古屋にしかできない。お前んとこは牛・馬だからってのは政治ではない。」
「桜前線だってそうだよ。青森まででおしまい。腹立つよな。その先だって桜は咲くんだよ」「台風もそうだ。関東ぬけたら、おしまいか?こっちはそのあと来るんだよ」「田舎に住んでるものは納得いかない」
「迎合しすぎだよ。マスコミも、スポーツも、政治も経済も。子供にまで迎合している。子供に怒れないんだから」
「スポーツだってそうだ。貴乃花、よくがんばった。けど、マスコミはどうして書かないのよ。7場所全休してたんだよ。貴乃花は立派よ。でも、他の力士たちは何やってたんだって。どうして書かない」

「迎合するよりもあなたがどう生きるかです。コンサートやってて楽しいね。生まれも育ちも仕事もみんな違うじゃないか。いろんな連中が集まって、同じところにいれる時間がある。好きだなあ。」
「こんな日本でも1分1秒でも長生きしてくれ。必ずいいことあるからって。」「俺が新曲出すから」(大爆笑)

11曲目「平凡」
この曲で終わりかなあ?って思いながら聞いてたんだけど・・・

「1999年、アメリカの雑誌「LIFE」がアンケートを取りました。「この1000年世界で一番人類に功績を残した人物を1人あげてくれ」と。ベスト100の中に日本人が1人だけいました。葛飾北斎です」
「葛飾北斎、江戸後期の浮世絵師です。富嶽三十六景(字あってますか)とか、代表作です。その中でも神奈川沖浪絵(これも字が心配)は、5000万円以上する。版画だから、たくさん刷ってあるんだけど、日本にはほとんど残っていません。外国の美術館にあったりします」「版画が刷られたときは、当時、そばの値段と一緒くらいだったらしいよ。今だったら、1億とか5000万とかするのにね」
「北斎はデッサンと構図が抜群だった。ピカソやゴーギャン、マネ、モネ、ルノアールが北斎にあこがれたんだよ。あのドビュッシーだって、北斎の絵を部屋に飾って、交響曲「海」を作曲した」「世界中の芸術家に影響を与えてね」「1760年生まれで89歳まで生きた。長生きだよな」
「北斎も売れない時期があった。43歳くらいのときかな、江戸の護国寺で、自分の能力を認めてもらおうと大パフォーマンスをするわけだ。米つぶにすずめを2羽書いてみたり、畳120畳の紙にを置いて、絵をかいた。上からみたら、だるまさんの絵だった」「自分の能力をもてあましていたんだな」
「10年後53歳のとき、将軍家斉によばれます。北斎と谷ぶんちょうという絵師2人がよばれる。この谷は立派な人で、腕も立つ」「北斎の番になって、北斎は長い巻物の紙に、青、藍色を塗って、そこににわとりをつかまえてきて、足に朱の色を塗り、巻物の上を走らせた。そして「竜田川のもみじ」でございますというわけだ。将軍は「あっぱれ」というんだけど。これは北斎のどんな権力にも私は屈しませんという心がこめられてる」「江戸の町民は大拍手だよな」
「73,4歳のころに、富嶽三十六景を残す。北斎は年をとってからがんばったんだな」「だから今の俺に期待しないでくれ」(笑い)「俺は北斎タイプらしい」
「北斎のことばでね、70までに描いたものはとるにたらないものばかり。73で生き物の骨格を描ける様になり、80になればますます腕に磨きをかけ、100になれば神業といわれ」(全部聞き取れませんでした)
「結局89歳でなくなるんだけど、なくなる寸前まであと10年、いやあと5年生きれれば、本物の絵が描けたといっていたらしい」
「「LIFE」のアンケートに日本人で1人だけ入った。経済的にも家庭的にも恵まれていたとはいえない北斎が、今になって世界の人間から認められてね」「外国の美術館に行くと、館長さんとかが日本人に言うセリフがあります。「世界の一番有名な絵は?ダビンチのモナリザですか?北斎の富嶽三十六景ですか?」」
「みんなもやれることはやっておいた方がいいぞ。後世になって、今の仕事が日の目を見るかもしれない」

「俺に関してもあと100年待て!お前たちの子供や孫が、ヨーロッパに行ったときに「世界で一番有名な曲は、ビートルズですか?それとも松山千春ですか?」ってね」(爆笑)「夢は大きく持ちなさい」

12曲目「大空と大地のなかで」
注目のラストはこの曲でした。正直言ってイントロ聞いたとき、がっくりきました。いくら、曲順変わったとはいえ、あまりにも安易でないか・・・確かに好きな曲だけど、こうしょっちゅう使われてると、興ざめでした。声は出てるし、それなりにいいんだけど、物足りない思いで幕が閉じたのも事実です。

拍手の中、再び幕が開き、アンコール。

13曲目「青春U」
なつかしい。私が行った初めてのコンサートのアンコールです。思い入れがあるんですよ。ただ、2階席はさすがに立つ人もほとんどなく、おとなしいアンコールです。

14曲目「Tonight」
コンサートで聞くのは初めてでしょうか?体が心地よく揺れます。
声の調子も最高にいいようです。

「おまかせください。アンコールだからさ」
メンバーに向かって「おい、やったことない曲、やっとこうよ。このあと東北行くし、やれるかどうかやっておかないと・・・」といいながら、指示した曲は「北風」

15曲目「北風」
歌入れの場所がわからないと、夏目さんにキューをもらっていた千春がかわいい!
この曲は秋・冬ツアーには欠かせないといつも思う。聞けてよかったなあ。いつも思うけど、好永さんのコーラスと宇山くんのギターが最高です。

「間違えないで歌えた!うれしい」と喜んでました。
そして
16曲目「長い夜」
1階席はかなりの人が立って、盛り上がってますが、2階は・・・私もなんとなく立ちにくい雰囲気で・・・うーん、1階がよかったよ〜
まだ、これからかなと思ったら、幕が下りました。

会場はアンコールの拍手。すごい声援。盛り上がり最高潮!

17曲目「雪化粧」
うーん、この曲ももうおなかいっぱいで、ちょっとがっかり。いい曲なんだけどなあ。これで終わりだよねとおもっているうちに雪が舞い、千春も「どーも」とマイクを投げ、コンサートが終了しました。

正直言って、物足りなかったです。それは選曲かな。確かに初めてコンサートを見た人と、毎ツアー顔を出す私のような人とは感じ方が違うのはしょうがないんだけど。千春のコンサートはリピーターも多いんだから、もう少し選曲に目新しさがほしかったと思ったんです。「大空〜」と「雪化粧」最近多くないですか?他にたくさんいい曲あるんだし、もっと他の曲をラストに持ってくることもできたんじゃないかと。聴きたかったです。他のいい曲。「存在」を2部の頭に持ってきたから、並びが変わったのもわかりますが、「大空〜」だと安易すぎませんか?それ以外の曲だと、今回のテーマに合わないんでしょうか?なんて、もやもやした思いを胸に帰宅しました。
声もよく出てたし、前半の選曲なつかしくて、とてもうれしかったんだけど、ラストとオーラスが・・・
まあ、私のわがままかもしれないんですけどね。勝手を書いてごめんなさい。でも、これが今回の偽ざる感想です。